和田誠のグラフィックデザイン
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第228回企画展
ぼくはイラストレーターでありグラフィックデザイナーです。 ときどきエッセイを書き、たまにアニメーションを作り、映画を監督し、作詞作曲をすることもありますが、そしてどの仕事も好きですが、本業はグラフィックデザイナーだと思っています。
昔はイラストレーターがデザインをすることなんか当り前のことでした。いつのまにか分業化してしまった、そのことの方が不思議です。
装丁やポスターのイラストレーションを依頼される時、「デザインは?」ときくと「どなたかに頼み「ます」という答なので「ぼくじゃいけませんか」と言ったら「デザインもできるんですか」と驚かれてむっとすることがあります。別にむっとしなくてもいいのだけれど、そのくら デザインをすることが好きなんです。
ぼくは毎日のように写植を切り貼りし、定規とコンパスとロットリングで版下を作っています。デジタル時代ではありますが、そんなアナログ人間の仕事も見ていただきたい、という気持でこの展覧会を準備しました。
和田誠
会期
2005年5月9日(月) 〜5月30日 (月)
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