桑沢2002 平成十三年度卒業作品展
ごあいさつ
所長·市瀬昌昭
2002年、桑沢デザイン研究所の卒業生作品展は新制度も落ち着きつつある中での作品展示となります。
本校の伝統あるデザイン教育が新たなる発想をもって発展していくことは21世紀のデザインの方向付けとして何らかの意味を持ってほしいと思っています。
この展覧会は学生達が勉学に励み新しい世紀に向かい創造者として現在と未来とを見据え、制作した作品の成果を発表する意義のある場でもあります。展示されている作品群は、私達の生活必需品はもとより、人間社会への提案、人間環境への提案など未来生活の在り方を提示するために制作されたものばかりです。本校の創設者である桑沢洋子が述べた「デザインとは、新しい時代の実用的な機能と精神的な機能とを共有し、現代生活において真に意味のあるしいものを創り出す計画である」というデザイナーズマインドが受け継がれて表現されています。
作品を通して若い感性が発散するエネルギーを感じていただければ幸いです。そして、そこから新しい時代へのメッセージを感知することができるならば21世紀に向かって卒業していく学生達のデザイン活動に大きな期待を見いだせるものと信じることができます。ご高覧の上、ご意見ご感想を伺うことができるならば更なる教育の向上に役立てることができると思います。
会場:ラフォーレミュージアム六本木
会期:2002年 2月22日〜24日
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