ホルスト・ヤンセン展

ホルスト·ヤンセン HORST JANSSEN
1929年ハンブルクに生まれる 1995年オルデンブルクにて死去
デッサン(素描)と各種の版画を手がけ、暗い画面にデフォルメ(変形)された自画像,人体、静物、風景を緻密に描く
諧謔的でエロティックな表現に特色がある。浮世絵の影響も強く、とくに葛飾北斎に傾倒し、北斎にならい自らを画狂人と称した。
20世紀後半のドイツ美術は、第二次世界大戦の敗北によって空白期を余儀なくされたものの、やがて、アメリカ現代美術の隆盛に刺激を受け、各地の美術学校の復興ともあいまって新しい才能が次々に出現します。そこでは、祖国が東西二国に分断されたという特殊な事情を色濃く反映し、国家、民族、歴史、社会性といったものが大きく取り上げられ社会彫刻という考え方を打ち出したヨゼフ·ボイスのような特異な芸術家が脚光を浴びることともなりました。そして、70年代後半には、ニューウェイブ(ニューペインティング、新表現主義)の国際的な潮流の下にキーファー、バゼリッツなどのスター画家が登場して、ドイツ美術界はふたたび世界文化の一翼を担うことになります。
その一方で、国際的な流行からは距離を保ち、ロマン主義の流れを汲むドイツ的感性が、その地域性の中で脈々と受け継がれていったことも確かであり、ホ レスト·ヤンセンは、後者の代表的画家といえます。
1929年、(自叙年譜によれば)母親の旅行中ハンブルクに生まれたヤンセンは、中世都市国家の伝統を受け継ぐ、この港町に生涯の大半を過ごします。1960年代に版画家として注目を集め、1968年、ヴェネツィア·ビエンナーレで版画大賞を受賞。その後、版画とともに、色鉛筆、水彩、パステルなどによる作品を数多く生みだしていきます。また、北斎歌麿などの浮世絵にも影響を受け、日本美術にも多大な関心を示しました。
1995年に世を去ったヤンセンは、20世紀後半を代表するドイツ画家として名声を確実なものとし、ハンブルク美術館にはその全版画作品が収蔵されると共に、ヤンセン常設室が整備されました。さらに、北ドイツのオルデンブルクには2000年に「ヤンセン美術館」が開館、同時にウィーン、ベルリン、ハンブルク、フランクフルトで大回顧展が開かれています。ドイツロマン主義絵画の潮流に根ざしながら、葛飾北斎を師と仰いだヤンセンの絵画世界は、戦後ヨーロッパ具象絵画の中で独特のスタイルを確立し、高い評価を得ました。日本でも1980年代から90年代初頭にかけて、3回にわたり巡回展が相次いで開かれ、高い人気を得ています。
本展覧会は「日本におけるドイツ年」の一環としてドイツを代表する芸術家ホルスト·ヤンセンの生涯にわたる業績を紹介し、ヤンセンが師と仰いだ葛飾北斎との接点を探るコーナーも設けて開催いたします。

主催:八王子市夢美術館 企画協力/日本パウル·クレー協会
後援:ドイツ連邦共和国大使館、ドイツ文化センター
監修:Wieland Schmidt (前ベルリン·ナショナルギャラリー館長)

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