都築響一のゑびす秘宝館 フライヤー1

かつて日本全国の観光地には、秘宝館と呼ばれる不思議な観光スポットがあった秘宝といっても、国宝級の美術品や財宝を展示していたわけではない。ようするにセックス·ミュージアムである。秘宝すなわち秘密のタカラモノ。「秘」という文字に思わずウフフを直結させてしまう日本人独特の感性を直撃する、それはシャープなネーミングであった。秘宝館がはじめて世にあらわれたのは昭和46 (1971)年a三重県伊勢に出現した元祖国際秘宝館だった。
性関係の民俗·風俗資料を集めたコレクションは世界各地に存在するが、学術的な体裁から一歩踏み出し、等身大のマヌカンを使ったジオラマによる視覚的エンターテイメントを目指した国際秘宝館は、まさに元祖の名にふさわしいパイオニア的存在である。折からの旅行ブームに乗って、秘宝館はまたたくまに日本各地に広まった。昭和56(1981)年には鳥羽国際秘宝館·SF未来館が三重県鳥羽にオープン。 70年代末期のスペイシーな感覚をひきずるように、メイン·テーマは「未来」だった。危機的状況に陥った未来の地球を救うために、宇宙·探検から帰還した軍団が繰り広げるエロティックかつグロテスクな「SFお色気大河ドラマ」である。

YEAR
2002
GENRE
デザイン・アート
SIZE
A4
TASTE
イラスト
COLOR
PINK

似たテイストのデザイン

脳! 内なる不思議の世界へ

クレオール・ニッポンの旅 無名詩人の民謡から、ニッポンを聴く

ビョーク ヴェスパタイン

第20回亀倉雄策賞受賞記念 「中村至男展2018」