アーキグラムの実験建築 1961-74
アバンギャルドでユーモラスなアーキグラムの世界観をAD古平正義さんがフライヤーで表現。凝りに凝った印刷も含め名作フライヤーだと思います。
詳細情報
アーキグラムとは、1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したイギリスの建築家グループの名称であり、彼らが出版していた雑誌のタイトルです。ジョン・F・ケネディがアメリカ大統領に就任し、ドイツではベルリンの壁の建設が始まった1961年に、『アーキグラム』の第1号は創刊されました。ピーター・クック(1936-) ら、6人の建築家は、詩やデザイン、アートの分野を自在に横断しながら、消費社会における新しい建築や都市の姿を、ポップなグラフィックで『アーキグラム』誌上に発表しました。都市に昆虫のような脚があり、居住者が希望する場所へ移動する「ウォーキング・シティ」や、接合可能な空間ユニットを集合住居やオフィス、店舗など多様な用途にあわせて組み立てる「プラグイン・シティ」など、「建築界のビートルズ」と呼ばれるアーキグラムの建築や都市プランは、あまりに前衛的なアイデアだったため、全て誌上の実験にとどまった「夢建築」です。しかし、彼らの建築に対するユーモラスな姿勢や、SFコミックや広告のイメージを引用しながら制作されたユニークな建物や都市のグラフィックは、世界中の建築家やデザイナーに影響を与え続けています。2002年には建築界で最も栄誉ある賞とされる英国王立建築家協会 (RIBA)のゴールドメダルを受賞するなど、今日彼らの先見の明が再び注目を浴びる中、大型回顧展である「アーキグラムの実験建築1961-1974」展が欧米アジア諸国を巡回し、いよいよ日本に上陸します。本展では、アーキグラムのメンバー自らデザインした会場内に、300点以上のドローイングや、コラージュ、模型が展示され、日本で初めてアーキグラムの全貌が公開されるとともに、当時の熱気に溢れた雰囲気が再現されます。
*日本では水戸芸術館のみの開催となります。
会期:2005年 1月22日(土)~ 3月27日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
主催:財団法人水戸市芸術振興財団
助成:財団法人ポーラ美術振興財団、ブリティッシュ・カウンシル、大和日英基金(予定)
協賛:アサヒビール株式会社
協力:Paul Smith Ltd., 有限会社アップリンク、株式会社創夢
キュレーター:デニス・クロンプトン(アーキグラムアーカイヴ)
展覧会担当:高橋 瑞木(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
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