浅葉克己ディレクション「祈りの痕跡。」展

罫線のついたオブジェが画面の中心を貫き、それを軸にレイアウトが展開されたフライヤーのデザイン。
シンメトリーになって画面が停止してしまいそうなレイアウトだが、浅葉克己さんによる特徴的なタイトル文字の存在感が絶妙なアクセントとなって画面内に緊張感を生み出している。

詳細情報

最初に痕をつけたのは、誰か。僕の頭の中は、いつもその疑問から逃れることができない。最初の文字たちの誕生である。5000年前にシュメール人が粘土板に楔形の文字を記した。その瞬間、思考や感情、才能、芸術や科学は永遠の命をもった。「書く」という行為ほど、人類に大きな影響を与えた発明はないと思う。

猛暑の時期に文字を目にすると全身が涼しくなるのは、なぜだろう。地球文字探険家として、21_21DESIGNSIGHTの空間にさまざまな痕跡を集め、文字でこの建物を埋めつくしたいと考えた。

独自の表現方法を有する四十名近くのアーティストやデザイナーに参加していただきながら、会場では大きく二つの軸のもとに作品紹介を試みた。ひとつが「痕跡」、そして「文字の世界」である。過去・現代・未来に通じるコミュニケーションに目を向けながら、深い意味で北京オリンピックに対抗できる展覧会にしたい。

浅葉克己

主催:21_21 DESIGN SIGHT、財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:東京都、渋谷区、港区、東京アートディレクターズクラブ、NPO法人 東京タイプディレクターズクラブ、社団法人 日本グラフィックデザイナー協会
協賛:アルジョウィギンス株式会社、和建設株式会社、株式会社 クールアース、株式会社 コム・プロジェクト、MOLZA株式会社
協力:株式会社 MGS 照明設計事務所、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、トリ・パイントレーディング株式会社、マックスレイ株式会社、株式会社 山田写真製版所

YEAR
2008
GENRE
デザイン・アート
SIZE
A4
TASTE
シンプル
COLOR
WHITE

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