日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱えこんでしまった男。

異端の批評家·針生一郎が痛魂の言葉で日本を切り裂く。
魂の舞踏家·大野一雄が哀しみとともに日本を舞い踏む
封印された美術家·大浦信行のイマジネーションが描く触覚日本論。

INTRODUCTION
戦後日本の五十数年を、美術·文芸観論を通して闘って来た批評家、針生一郎(1925~) 。戦前、日本浪漫派の、イデオローグ保田與重郎に傾倒し、戦後は転向、思想家ベンヤミンの理念を血肉として、今なお日本の変革を試み続ける針生一郎の言説は、ポストモダンが完全破産し、混迷する今日の社会状況の中、再びその重要性が認識されつつある。
この映画は、批評家·針生一郎の言説き、風景と幻想、追憶と想像力の織りなす映像のタペストリーとして描く..| マジネーションのドキュメンタリである。
監督の大浦信行は、1949年生れの現代美術作家。ニューヨークにおいて制作した、天皇を主題とした版画シリーズが日本のタブーに触れ、収蔵された美術館によって無断売却、図録470册が焼却処分された 提訴し裁判き起こすも美術館側に過失は無かったとして2000年12月最高裁で棄却。全面敗訴した。
そして今回、大浦信行がそれへの返答として、 匠,現代日本のね取れと歪みを己の痛みとして抱え込んで苦闘する針生一郎を通して、映像の衝突と融合の『マンダラ映像宇宙』を彫り上げたのだ。
日本の地霊と化した舞踏家·大野一雄、慶人の親子競演。封印ぎれ、今だ公開されない山下菊ニの天皇制批判絵画·韓国の民衆抵抗画家·洪成潭。キファーの廃虚の像。女体に彫り刻まれる太夫の刺青。ぞして ングラの女王中山ラビが奏でる鎮魂歌 権力が造り出す暴力装置としての陸者の歷史」からこぼれ落ちた、これらもう一つの哀しみに満ちた「死者の歴史」が、老批評家·針生一郎の夢想と溶け合い、『触覚日本論』として今あたおやかにその姿をあらわすだろう。

製作:渥美比奈子
原丸珠
撮影:辻智彦
音楽:中山ラビ
キャスト:針生一郎

YEAR
2001
GENRE
映画
SIZE
B5
TASTE
イラスト
COLOR
PINK

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