グラフィックデザインの時代を築いた20人の証言
日本のグラフィックデザインは、インダストリアルデザインなど他のデザインの領域とは異なって、作家個人の特性がはっきりとしており、作品にはその作家固有の表現があざやかにあらわれています。欧米のアノニマスなグラフィックに対してデザイナー固有の表現スタイルを鮮明にしてきたからこそ、この半世紀、日本のグラフィックデザインは世界的にも評価を得てきたのだと思います。日本の建築家が世界的評価を得たことと共通性があるように見えます。きわめて独自性を持ったグラフィック表現を押し広げてきた日本のデザイナーに、これまで、直接その声を聞く機会はあまりありませんでした。また、自身について語る姿は記録されてきませんでした。というわけで、20人のデザイナーに率直なお話をいただきました。貴重な証言です。そのお話から日本の豊かなグラフィックデザインの姿を具体的に知ることができると思います。 柏木博(デザイン評論家)
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会期:2008年02月06日(水)~02月29日(金)
主催:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
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