帝都物語
神秘の魔都 東京の誰にも見えない闇の世界” でくりひろげられた超能力大戦を描くスペクタクル超大作。超能力を自在に操る、日本最強の悪のヒーロー・加藤保憲が登場。
彼は、式神や護法童子、巨大な阿修羅など魑魅魍魎を使って、 帝都 東京の壊滅を企む。原作は、’87年度日本SF大賞に輝いまた、荒俣宏の超ベストセラー。今世紀初頭の東京の再現にはじまり、魑魅魍魎の群れ、東京を襲う大地震、浅草十二階の倒壊、そしてクライマックスの壮絶な超能力大戦など膨大な見せ場の連続のために映画化は不可能と言われてきたが、 総製作費18億円を投各界の才能を結集し、 最新のSFX技術を導入して初めて可能となった。
総製作費の約半分は美術・特撮費に注がれ、 本編美術のハイライトは、昭島市に3億円をかけて昭和2年の銀座再現した全長150m・3000坪の大オーブン・セット。 『乱』の“三の城” オープンセットを凌ぐ日本映画史上空前のスケール。特撮も従来のSFX技術を駆使するほかに、HDVS (高品位ビデオシステム)日本映画で初めて導入した。
この画期的な超娯楽大作の監督として起用されたのは、芸術祭大賞を受賞「した 「波の盆」など数多くのテレビやCFの傑作で映像美と詩情性に定評のある実相寺昭雄。 彼はまた、 「ウルトラマン」「ウルトラセブン」 など黄金期の円谷プロ作品を手がけて特撮にも精通している。
この作品は10年ぶり、満を持しての映画作品である。また、美術監督に映画美術の巨匠・木村威夫、 特殊美術にCF美術の第一人者・池谷仙克など超ベテランを配する一方、『夢みるように眠りたい』で鮮烈にデビューした林海象が脚本を執筆するなど若手俊英スタッフも積極的に起用。 『エイリアン』でアカデミー賞に輝いたH.R. ギーガーも参加し、まさに最高のスタッフ構成となっている。
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