スチャダラパー THE 9TH SENSE

4年待たされたことも
うっかり納得しそうになるくらいの傑作、遂に誕生!

SDPのアルバムが出ない4年の間に、世の中ますます悪くなってしまいました。いやまあ、世の中悪くなったのはSDPの働きぷりとはまったく関係ないわけですが。でもどう思います実際
のハナシ?言いたかないけどニュースとかねぇ、見てたらストレスたまる一方じゃないスか? なーんかヤな感じすること多くないスか?一発スーッと胸の空くヤツ、欲しくないスか?そんなタイミングでようやく届いたのが今度のSDPの新作です。ベスト·リミックスを除くオリジナル·アルバムとしては9枚目。で、タイトルが『The 9th Sense』。訳すと「第九感」でしょうか。人智を超えた第六感の、そのまたさらにそうとう先からモノを言う構えですよ出し抜けに。なんだかわかりませんけど、これはあの3人にしかモノにできない、高つかいレベルからドロップされたシットなのは確実でしょう。1曲目が鳴った途端にそれはわかる。ズバリ言わせてもらいますけどね、欲しかったファンクがここにありますよ。こんなにしなやかで、タメが効いてて、ブッ太いトラック、他じゃそうそう耳にできないですもん。
フロウもなーんか新しいんだ。いつ何時、誰でもロックしちゃう、確かにこれは第九感のサウンドです。間違いない(流行語) !
でもって第九感には“第六感の逆さま”という見方もあってですね。第六感の逆さまといえばつまりそれは「当たり前の感覚」。だからなのか、リリックには“当たり前に暮らしていれば当たり前に感じるハズの”世の中へのステイトメントがあちこちに。言わずにおれない世の中ですしね。この辺は『FUNKEY LP』以降と明らかに違う部分でしょう。もちろん言いたいことがある分だけその言い方には頓知を効かす3人ですから、結果、深みは増しつつもどこか初期のような感触がバッカゲンしちゃつてて、そのあたりも第九感の為せるワザなのかもしれません。ともあれ納得しつつビートにノリつつ、ダブルな意味で首振っちゃう、そんな輩が巷に続出することでしょう。
つまるところ、この『The 9th Sense」というアルバムはそうとうな傑作です。4年待たされたこともうっかり納得しそうになるくらいの傑作です,詳細は自分で聴いて確かめてもらうほかないですが、ストレスたまる一方の日常をスーッとガス抜きしてくれるのは『The 9th Sense』のビートとライムをおいて他にないということと、それにしても中村獅童とアーの顔は本当に瓜二つであるということを、私は声を大にして訴えたいのであります。
text:堀雅人

The 9th Sense Tour
6月23日(水)福岡·DRUM-Be!
open 18:00 / start 19:00 / info·キョードー西日本092(7140159
14日(水)仙台·CLUB JUNK BOX
open 1 B:00 / start 19:00 / info.キョードー束北022(296) 8888
明24日(木)大阪·心斎橋クラブクアトロ
open 18:00 / start 19:00 / info·クラブクアトロ06 (6281) 8181
7刖6日(金)東京·渋谷クラブクアトロ
open 18:00 / start 19:00 / info·クラブクアトロ03(3477) 8750
6月26日(土)名古屋·クラブクアトロ
Open 1 8:00 , start 1 9:00 / info·クラブクアトロ052(264) 8211
www.schadaraparr.net

YEAR
2004
GENRE
音楽
SIZE
A4
TASTE
シンプル
COLOR
YELLOW

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