Art Works of WK Interact

都市の壁面を映像スクリーンのように変えてしまう男. WK Interact
グラフィティ ·アートは、この10年間で大きく変容してきた。スプレーを使って文字やカートゥーンっぽいものを描いていた時代から、90年代になると、様々なアティストが多種多様のスタイルを生み出し、そして今現在も世界のいたるところでさらなる進化を続けている。
そんな中、約10年前からニューヨークのダウンタウン界隈を拠点にし、スピード感溢れるモノクロのグラフィック·イメージを描きつづけてきたアーティストがいるそれが、今回パルコ·ギャラリーのリニュアル·オープニング展を飾るwK Interact(インタラアクト)ことエディ.デスブランクだ。
ローラーブレードで疾走する男、標的になった金縛り状態の男、射撃寸前のスクワット姿の男など、wKが生み出すイメージはシャープで攻撃的なスタイ が特徴だ。その多くがスプレーやローラーといった通常のグラフィティとは異なり、スライドプロジェクターやブラシを使った独自の手法で描かれ、ときに数十メートルにも及ぶ巨大な画面だったりするのだが、それがまるで田園の中に突然ミステリーサークルが登場するように、NYの街中の壁面に忽然と姿を現すのだ。「例えば、男が標的として狙われているポスターを貼る場所を選んだとき、ぼくが特に気をつけたことは、絶対
に開けられることのないドアに貼り付けることだった。なぜなら、その場所に貼ることであのターゲットの男は長期間そこに居座ることができるわけだから」
この言葉から分かるように、WKの描くイメージは、描かれる(貼られる)場所と密接なつながりをもち成立している。もともと建築とデザインを学んだ彼は、自分の創作するイメージと同様に、それらを適用する建物やロケーションへのこだわりが人一倍強かったようだ。彼は、描くため、またはポスターを貼るための場所を吟味した後、痛みや苦悩や驚きの瞬間を捕らえたような独自の構図をもとに、狙いを定めた場所を想定しながらイメージを練り上げていくのだという。
やがて、こういったプロセスを経て生まれる彼の力強い作品は、まるでNYという街が発する巨大なエネルギーと競い合っているような印象を受けるのだ。以前から語られてきたことが、こういった特異なアプローチをやり続けてきたWKなだけに、NYのグラフィティ·アート界においても極めて異分子的な存在であり続けたということ。それは、見方を変えれば、それほど彼のスタイルが際立ったアプローチだったと考えられるわけで、おそらく今回の東京での初の個展にも、これまでの活動やエネギーを集約したような意欲的な新作をNYの街からそつくり持ち込んでくれるはずである。
河内タカ(本展コーディネーター)
2001.09/29 sat 10/15 mon
パルコギャラリー(渋谷パルコパート1 B1F)
料金:一般500円 学生: 400円(中学生以下無料)
主催:パルコ コーディネイト:河内タカ(Blue wave Production)
協力: Little More, Tribeca, Bonjour Records, THUNDERBIRDS
お問い合わせ: tel : 03-3477-5873

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