冒険王・横尾忠則

フライヤーアーカイブJPの「横尾忠則フライヤー特集」第3弾。

詳細情報

「冒険王」。アート界を果敢に突き進む横尾忠則(1936年-)に、これ以上ふさわしい称号はない。グラフィック·デザイナー、また画家としての彼の型破りな仕事は常に注目の的だが、意外にもその「冒険」性に正面から挑む展覧会はかつてなかった。「冒険王·横尾忠則」は、初公開の60年代グラフィック原画から冒険的物語がテーマの最新作まで、全7章、およそ700点からなる「血沸き肉躍る」一大冒険絵巻である。江戸川乱歩の「少年探偵団」やジュール·ヴェルヌの冒険小説、「ターザン映画」に想を得た作品群は、作家が愛してやまない「冒険」イメージと物語の連鎖を、また芸術に潜む「インファンティリズム」(幼児性)の輝きを見せる。ついで、創造の方法論上の「冒険」として、作家が1960-70年代に生み出したグラフィック原画約500点が登場。大半が初公開である。雑誌『話の特集』や『平凡パンチ』などでの仕事、瀬戸内寂聴や柴田錬三郎の小説の華麗な挿絵、また寺山修司、唐十郎、土方巽らのアングラ演劇.舞踏のポスター原画などからは、若き横尾忠則の大胆不敵かつ驚異的に緻密な仕事ぶりが窺える。「夢」や「コラージュ」などのテーマ展示を経て、ラストはめくるめく最新作、<Y字路温泉>シリーズである。「冒険王」横尾忠則はどこまで行くのか?そのゆくえを、本展でじっくり占っていただきたい。

会期:2008年4月19日(土)〜6月15日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし休日の場合は翌日):ただし4月28日(月)および5月5日(月・祝)は開館
開館時間:午前10時〜午後6時(入場は閉館の30分前まで)
会場:世田谷美術館1階および2階展示室
主催:世田谷美術館
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会

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