田名網敬一の現在 Keiichi Tanaami Dialogue

キャリアのピークに常に立ち続けることができるアーティストは、世界中を見渡してもそうはいない。田名網敬一の現在は、まさにその半世紀以上のキャリアグラフの頂点にいる。田名網敬一は可変的なアーティストだ。時にはデザイナー、時には映像作家そして時にはアーティストとしての顔を持つ。1960年代にアンディ·ウォーホルの存在を知って以後、自らそうあることを決意して歩んできた道だ。評価を得るまでの道が必ずしも平坦だったわけではない。ただ、田名網が1960年代に『週刊プレイボーイ』のために作ったポスターが、1970年代にTV番組『11PM』のために作ったアニメーションが、今では日本を代表するポップアートとして、ベルリン国立美術館やテート·モダン(ロンドン)、ウォーカー·アートセンター(アメリカ)といった名だたる美術館で展示され、あるいはMoMA(NY)やM+(香港)の収蔵作品となっている。そして、若者の作品かと見間違えるようなフレッシュな新作の数々 (絵画や彫刻、アニメーション)は、世界中のコレクターが列をなしてその順番を待っている。また、Dior.Louis Vuitton, Marc Jacobs, Stussy, Adidasなど、ファッションブランドとのコラボレーションも枚挙にいとまがない。それが田名網敬一の現在地点である。

会場:京都dddギャラリー
会期:2018年08月28日(火)~10月23日(火)
主催: 公益財団法人DNP文化振興財団
協力: NANZUKA

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