田名網敬一主義展

ギンザグラフィック·ギャラリー第241回企画展
田名網敬一主義展

トーキョー·リアルサイケデリック·マスター
1960年代から創作を続けてきたにも関わらず、田名網敬一ほと現在の 日本の若手のコンテンポラリー・アーティスト、DJたちからリスペクトされているアーティストはいない 田名網の作品はつねに極彩色の女や金魚、あるいは松、と波の極私的なライフ·ストーリーからセレクトされた「オブセッショナル」なモテーフがかならす登場する。それらは組み合わされコラージュされ、すべてが圧縮、変形、反転、反復、そして強引に合体させられ宙を漂いそして凍結させられている。そこにあらわれるのは、現実を超越した天国の絵ではなく、「欲動の力」によって歪のめられた世界なのである。それは、鑑賞したり、解釈するための図像としてそこにあるのではなく、見る者にとって、感覚をエクエクストリームに運動させる装置として出現したものだ。圧縮や変形の阿鼻叫喚の果てに出現するゼロ点、田名網敬一のアートはこれからもいっそう加速化しエクソダスしていくだろう。これは夢ではない 現実などではもちろんない。スーパーリアルなサイケデリアの出現なのである。
後藤繁雄

会期:2006年6月5日-27日
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー

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