北川健次:黒の装置―記憶のディスタンス

1970年代に銅版画家として作家活動を開始し、写真製版によるエッチング(フォトグラビュール)を用いて独特の緊張感や高い精神性をまとった作品を作り出してきた北川健次(1952ー)その卓越した技巧に支えられた濃密かつ硬質な画面は、つねに高い評価を得てきました。1980年代以降はオブジェ、コラージュ、写真などへと表現領域を拡げてきましたが、いずれにおしても彼が目指したのは「詩的想像力の形象化」であり、観者の内面に働きかけて記憶表象や想像力を喚起する「装置」としての作品を作り出すことです。本展では、さまざまなメディアを横断し多面体的宇宙を形成してきた北川健次の創作の中から、その原点である銅版画を中心に、近年の表現の中心であるオブジェを加えた代表作を展示します。この展覧会が多くのかたにとって、彼の作品世界を通して自らの内面に潜むイメージを呼び起こし想像力をかき立てるような、魅惑的な視覚体験となることを願ってやみません。

会場:CCGA現代グラフィックアートセンター
会期:2018年06月16日(土)~09月09日(日)
主催:公益財団法人DNP文化振興財団/CCGA現代グラフィックアートセンター

YEAR
GENRE
デザイン・アート
SIZE
A4
TASTE
ダーク
COLOR
BLACK

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