



月見一杯血桜満開 中野任侠映画入門 VOL.3
東映ヤクザ映画に狂っていた私にとっての日本映画の黄金期であった一九七〇年代の一時期。新宿の歌舞伎町東映に通いつづけた。奇しくもその時期は、東映ヤクザ映画が任俠映画から実録路線へ向かい始めていた頃。狂熱の六〇年代を尻目に、七〇年代の前半数年間はアナーキーな空気が濃厚だった。そのエアポケットのような不思議な時代の空気が、東映ヤクザ映画の熱気を支えていた。正調スタイルの六〇年代、その破壊に向かった七〇年代。いささか末尾ながら、観客の一人として私はとにかくその一角に位置することが出来た。そのことは少し誇らし気である。
大高宏雄
会場:中野武蔵野ホール
7月20日(土)より連続上映!
料金1,000円一
ラスト一本(★印)は500円!
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