クレラー=ミュラー美術館所蔵 ゴッホ展

オランダの寒村フロート·ズンデルトに、牧師の息子として生を受けたフィンセント·ファン·ゴッホ(1853~1890年)は、自らも人に救いをもたらす牧師になるという強い使命に挫折させられることとなると、27歳頃から画家の道へと進んでいった.しかしながら、この頃、彼が盛んに描くこととなる「種まく人」の主題は、「神の言葉を種まく人」という深い意味を秘めていて、暗い闇のなかに住む哀れな人たちに光明をもたらしたいという強い使命感をもつものであった。その哀れな人の最たる者は自分自身に他ならなかったのである。それ以来、自ら命を絶つこととなるわずか10年の間に、ゴッホは870点にも及ぶ油彩画を制作している。この情熱と集中力とは驚くべきで、彼が晩年、心に異常をきたしたのも当然と思えるほどの激しい創作の日々であった。
暗澹(あんたん)とした背景のなかに光を求めているオランダ時代の作品、印象派の技法や浮世絵を知った明るいパリ時代の作品、そして彼自身が太陽の炎熱そのものでもあるようなアルル時代の作品、そして惜しまれる秋を想わせるオーヴェール時代の作品。人間を自然を真摯に見つめながら光を求め続けた激烈な人生。
個人の鑑識眼によって収集されたゴッホ作品として世界一の作品数と内容を誇っているオランダのクレラー=ミュラー美術館から厳選された74点の作品が展示される。自ら種をまき、自ら刈り入れをした人ゴッホの生み出したものは、時には哀愁の光によって、時には燃え立つ光彩によって彼自身を救い続けるとともに、どれだけの人々を感動させ
ただろうか。
1999年11月19日~2000年1月23日
開催期間中無休(1月1日を除く) 10時~19時(入館は18時30分まで)
夜間開館=毎週金·土曜日21時まで(入館は20時30分まで)
1月2日(日)-23日(日)は連日21時まで(入館は20時30分まで)
主催:日本テレビ/ Bunkamura 後援:外務省/文化庁/オランダ大使館
特別協賛: ABN AMRO (銀行/証券/投資信託)
協力:日本航空/日本通運/JR東日本 企画: NTVヨーロッパB.V
●入館料:一般1,300円(1,200円) /大学·高校生900円(800円) /
中学·小学生600円(500円) く消費税込、( )内は前売料金·20名以上の団体料金》
Bunkamura
ザ·ミュージアム
渋谷·東急本店横
お問い合わせ:NTT東日本ハローダイヤルTEL.03-3272-8600

YEAR
1999
GENRE
デザイン・アート
SIZE
A4
TASTE
シンプル
COLOR
WHITE

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