疾風迅雷―杉浦康平の雑誌デザイン半世紀展

杉浦康平さんの雑誌デザインを一同に集めた展覧会のチラシ。表裏ともに極太の明朝体が力強い印象を出している。

詳細情報

表紙は顔。意表の夢。動き、移ろい、カオスと秩序を往き来する。

杉浦康平の雑誌デザインにおける活躍は、日本のエディトリアルが確立される以前の一九五○年代後半から今日まて半世紀に近い星霜を経ている。
グラフィックデザイン、ポスター、レコードジャケット、ダイアグラム、アジアの図像研究などと韮行しながら手がけた雑誌アイテムは四〇点、総二〇〇〇冊以上。疾風迅雷のような、倦むことを知らない、熱く激しい取り組みによっておびただしい仕事が残されてきた。
それもただ量が桁はずれに多いということだけでない、固定しがちな雑誌の顔を絶え間なく動かすという方法論を核として、感性と理論とが深く溶け合った、時代を常に先駆ける独自のデザイン·ボキャブラリーが有能なスタッフの協力をえて、くっきりと刻印されていることがなによりの特徴である。
本展は、「内容を映し出す顔としての表紙」の試みなどの独創的手法に彩られるとともに、時代の推移を持続して映してきた杉浦とその党の、類を見ないスケールの雑誌ワールドを一望する初めての展観である。
[白田捷治]

YEAR
2004
GENRE
デザイン・アート
SIZE
A4
TASTE
和風
COLOR
REDWHITE

似たテイストのデザイン

水墨の風

30人が創り出す現代のフロシキ「 FUROSHIKI」展

新劇交流プロジェクト2『美しきものの伝説』フライヤー1

横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975