宇佐美圭司 絵画宇宙

宇佐美圭司(1940年、大阪府生まれ)は1960年代から一貫して「新たな絵画の可能性」を追求し続けてきた画家です。人体や風景から制作を始めた宇佐美は、うねるような形象が複雑にせめぎ合う表現を経て、やがて画面はほぼ白一色におおわれた作品へと到達しました。その中から見出された人間の形は、1965年のサンジェルス、ワッツ地区の黒人暴動をとらえた1枚の報道写真から取り出された「たじろぐ人、かがみこむ人、走りくる人、投石する人」という4つの人型にいたります。それらをさまざまに関係づける独自の画面構成は、強固な方法論に基づき、しなやかな筆触によって現代芸術の困難と対峙し続けるものです。
人類にとっての芸術の意味を画面において問い返すことで、画家は21世紀を切り開こうとする挑戦の過程にあります。本展覧会はそうした宇佐美圭司の出発点である、未発表の初期ドローイングから最新作までの、思考と表現の歩みを検証することを目指すものです。

会期:2001年9月15日~10月28日
主催:三鷹市美術ギャラリー 「宇佐美圭司·絵画宇宙」展実行委員会
協力:南天子画廊

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