ウィリアム・モリス -デザインの軌跡
役に立たないものや、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。
ーーウィリアム・モリス
「アーツ&クラフツ展」へようこそ。19世紀後半にイギリスで興ったデザイン運動「アーツ&クラフツ」の広がりを、ウィリアム·モリスを中心とするイギリス、ウィーン工房がひときわ輝いたヨーロッパ、そして民芸運動が花開いた日本での美しい作品からたどります。
装飾芸術の殿堂、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)との共同企画で、V&Aと国内の美術館などから、家具テーブルウェア、ファブリック、服飾、書籍やグラフィック·デザインなど約280点を一堂に出品します。必見は、柳宗悦らが昭和初期に建てた「三国荘」の再現展示です。柳の収集品や若き濱田庄司、河井寛次郎、黒田辰秋らの作品で飾られた室内には、民芸の原点を見ることができます。手仕事の良さを見直し、自然や伝統から美を再発見し、シンプルなライフスタイルを提案する。アツ&クラフツが生み出した精神は、現代の生活に影響を与えながら、今なお遠い理想のようにも映ます。モリスや仲間たちが作り出した家具や壁紙、当時の最先端都市ウィーンの前衛的な家具やグラフィック、「用の美」を見いだした民芸の美意識を味わいながら、生活のなかの芸術について思いをはせる機会となるでしょう。
会場:アサヒビール大山崎山荘美術館
会期:2018年4月21日(土)-2018年7月16日(月)
主催:アサヒビール大山崎山荘美術館
後援:京都府、大山崎町、大山崎町教育委員会、京都新聞、読売新聞京都総局、朝日新聞京都総局、毎日新聞京都支局、産経新聞社京都総局、中日新聞京都支局、エフエム京都
企画協力:株式会社ブレーントラスト
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