水野暁ーリアリティの在りか
画家、水野暁(みずのあきら 群馬県出身 1974-)は、徹底した描写を根底におきながら、表面的なリアルさだけを追ういわゆる写実とは明確に一線を画する手法を追求してきました。現場で描くことを基本軸に置く水野は、時とともに移ろう対象を五感でとらえ、変化のままにドローイングを積み重ねていきます。直感をより活かし、油彩をドローイング的に捉えつつ集積していくという方法によって、描かれた場所や物のたたえる空気や光、音、匂いまでをも瑞々しく伝える絵画が生まれます。
2014ー15年のスペイン滞在を契機に、絵画のみならず写真など他メディアへの横断といった実験を試みて現在にいたっています。また、パーキンソン病を患う母の揺れ動く身体をどうとらえるかという取り組みから生まれた最新の作品・ドローイング等が、同展で初公開されます。初期の作品から滞欧期の制作、そして帰国後の最新作を含む約90点が展示され、水野暁の追求するリアリティの在りかを探ります。
会期:2018年4月15日〜7月1日
会場:高崎市美術館
住所:群馬県高崎市八島町110-27
電話番号:027-324-6125
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)
休館日:月(4月30日は開館)
料金:一般 600円 / 大高生 300円
- SNS